国際共同研究事業、欧州との社会科学分野における国際共同研究プログラムが始まります - Open Research Area for the Social Sciences: ORA
掲載月日
2019年02月22日
概要
こどもの発達過程における教育達成の不平等の変動:6ヵ国の比較研究
本プロジェクトの目的は、親の社会経済的地位がこどもの発達と教育達成に与える影響の過程を理解すること、社会経済的格差の連鎖を断ち切るための国の政策の効果を、国際比較を通じて分析することです。特に、フランス、ドイツ、オランダ、英国、米国、日本の6 カ国の(3歳から16歳まで)の長期追跡データ等の異なるデータを調和させる手法の開発により、教育上の不平等が、こどもの発達とともにどのように進展するか、親や家庭のどのような部分が影響を与えるのか、また各国の政策が不平等の拡大をどの程度抑制するのか、という問題を研究します。具体的には、年齢ごとの不平等の拡大に関する研究を軸に、幼児期の育児や家庭環境、幼児教育/保育施設、親子関係、親と学校の関係の役割、進路の関係について、各国間で可能な限り比較を行いつつ、こどもの成長過程に関する、国ごとに固有の傾向も明らかにする予定です。
研究メンバー
【日本側】
赤林英夫(代表:慶應義塾大学)
敷島千鶴(帝京大学)
山下絢(日本女子大学)
野崎華世(高知大学)
樋口美雄(労働政策研究・研修機構)
亀山友理子(慶應義塾大学:特任)
【欧州側】
Liz Washbrook (代表:英ブリストル大学)、他16名