教育志向とケア志向の就学前教育:子どもの発達への示唆

掲載月日

2023年11月01日

概要

Labour Economicsから、教育志向(幼稚園など)とケア志向(保育所など)の2種類の就学前教育の選択が子どもの発達に与える因果的影響を推計した論文を出版しました。本論文では、日本で、2つの異なるタイプの就学前教育の供給が、地域間や時間を通じて外生的に変動したことを利用して、その効果を分析を行った結果、教育指向の就学前教育は、数学と国語のテスト結果の改善と統計的に有意に関連していること、社会情緒的アウトカムにもプラスの効果が見られることがわかりました。また、教育志向の就学前教育に入園する確率が低い子供が、そこに入ることの潜在的利得が最大であることもわかりました。
赤林英夫(慶應義塾大学)、ティム・ルーベルク(ホーヘンハイム大学)、敷島千鶴(帝京大学)、山下絢(日本女子大学)との共著です。

書誌情報
Akabayashi, Hideo, Tim Ruberg, Chizuru Shikishima, and Jun Yamashita.2023. “Education-Oriented and Care-Oriented Preschools: Implications on Child Development.” Labour Economics, July, 102410.

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